ブログ運営を続けていると、時には「やめたい・閉鎖したい」と考えることもあります。
しかし、WordPressサイトの閉鎖は単にサーバーの契約を終了させるだけでは不十分です。データの適切なバックアップ、SEO対策、ユーザーへの配慮など、計画的に進める必要があります。
本記事では、
「WordPressをやめたい」
「WordPressの運営をやめたけど、完全に運営停止できているかチェックしたい」
という方向けに、WordPressブログを安全かつ効果的に閉鎖するための具体的な手順と注意点を解説します。
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目次
WordPressをやめたいと思う5つの理由
WordPressは世界中で使われているCMSですが、すべての人に最適というわけではありません。以下に、多くの運営者がWordPressの利用中止を検討する主な理由を紹介します。それぞれの状況に応じて、あなたのサイト運営に最適な判断ができるよう参考にしてください。
サイト運営のコストが合わない
WordPressは無料オープンソースのCMSとして知られていますが、実際の運用には様々なコストがかかります。
WordPressの隠れたコスト項目:
- ドメイン更新料(年間約1,000円〜)
- レンタルサーバー費用(月額500円〜数万円)
- 有料テーマ・プラグイン(数千円〜数万円)
- カスタマイズや修正のための外注費
- セキュリティ対策ツール
特に小規模サイトや個人ブログでは、得られる収益に対してこれらのコストが見合わないケースが多くあります。
もしサイト運営をやめたい・すでに運営をやめたサイトがあるなら、ラッコM&Aで収益化済みの別プラットフォームのサイトを購入することで、より効率的な運営に切り替えることも選択肢の一つです。
技術的なメンテナンスが大変
WordPressを安全に運用するには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
必要なメンテナンス作業:
作業内容 | 頻度 | 難易度 |
---|---|---|
WordPress本体の更新 | 1〜2ヶ月に1回 | 低〜中 |
プラグインの更新 | 週1〜月1回 | 低〜中 |
テーマの更新 | 数ヶ月に1回 | 中 |
データベース最適化 | 3〜6ヶ月に1回 | 中〜高 |
バックアップ管理 | 週1〜月1回 | 中 |
これらの作業は技術的な知識が必要で、特に複数のサイトを運営している場合は大きな負担になります。「更新したらサイトが壊れた」という経験をした方も多いのではないでしょうか。
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他プラットフォームに移行したい
テクノロジーの進化により、WordPressよりも使いやすい、あるいは特定の目的に特化したプラットフォームが増えてきました。
WordPressの代替となるプラットフォーム:
- ブログ運営なら:note、はてなブログ、Mediumなど
- ECサイトなら:Shopify、BASE、STORESなど
- ポートフォリオサイトなら:Wix、Squarespaceなど
- ノーコードで作るなら:Webflow、Studioなど
これらのプラットフォームは、特定のニーズに合わせた機能を提供しており、WordPressのような汎用CMSよりも効率的にサイトを運営できることがあります。
既に実績のあるサイトを探しているなら、ラッコM&Aでは様々なプラットフォームで運営されている収益サイトが売買されています。ゼロから始める代わりに、実績あるサイトを取得することでスムーズな移行が可能です。
集客効果が思わしくない
「WordPressサイトを運営しているものの、思うようにPVが増えない」というケースも少なくありません。
WordPressサイトの集客が難しい理由:
- 競合サイトの飽和状態
- SEO施策の複雑化
- Googleアルゴリズムの頻繁な変更
- コンテンツ制作とサイト管理の両立の難しさ
- ユーザー体験の最適化に必要な専門知識
サイト運営の目的が集客や収益化にある場合、WordPressでの挽回に時間をかけるよりも、既に集客が確立しているメディアに移行する選択肢も検討する価値があります。ラッコM&Aでは、既に安定した訪問者数や収益がある様々なオンラインメディアが取引されており、ゼロからの構築よりも効率的に成果を出せることがあります。
セキュリティ負担が重い
WordPressはその人気の高さから、残念ながらハッカーの標的にもなりやすいプラットフォームです。
WordPressのセキュリティ対策と負担:
- 定期的なセキュリティアップデート(時間的負担)
- セキュリティプラグインの導入と管理(コスト負担)
- 不審なアクセスの監視(精神的負担)
- マルウェア対策(技術的負担)
- バックアップの管理(ストレージ負担)
複雑なセキュリティ対策は、技術的知識がない場合は特に大きな負担となります。サイトがハッキングされた場合の復旧作業も、時間と費用がかかります。
WordPressブログ閉鎖の事前準備
ブログの閉鎖を決めたら、まずは事前準備が重要です。
闇雲に削除を始めると、必要なデータを失ったり、後々トラブルになったりする可能性があります。計画的に準備を進めましょう。
閉鎖の理由と最適なタイミングを考える
ブログを閉鎖する理由は人それぞれですが、その理由によって閉鎖のタイミングや方法が変わってきます。
閉鎖を検討する一般的な理由:
- 収益性の低下
- 運営の時間的・金銭的コストの増加
- ブランドイメージの変更や事業方針の転換
- 個人的な事情(転職、育児など)
最適な閉鎖タイミングを選ぶ際は、以下の点を考慮しましょう:
- アクセス数の少ない時期(季節変動がある場合)
- 重要なキャンペーンや告知が終了した後
- 固定費(サーバー代、ドメイン更新料)の支払い直前
重要データをバックアップする方法
ブログ閉鎖前に必ず行うべきは、全データのバックアップです。後で特定の記事やデータが必要になることは少なくありません。
バックアップすべき主なデータ:
- WordPress記事データ(投稿・固定ページ)
- 画像やメディアファイル
- テーマやプラグインの設定情報
- データベース全体
- コメントや読者情報(個人情報保護に注意)
バックアップの具体的な方法:
- プラグインを使用する方法
- All-in-One WP Migration
- UpdraftPlus
- BackWPup
- 手動バックアップ
- FTPでファイルをダウンロード
- phpMyAdminからデータベースをエクスポート
ドメイン・サーバーの状況を確認する
ブログ閉鎖に伴い、ドメインとサーバーをどうするかの判断も必要です。
確認すべきポイント:
項目 | 確認内容 | 判断基準 |
---|---|---|
ドメイン | 契約更新日・料金 | ブランド価値・将来の再利用可能性 |
サーバー | 契約更新日・解約金 | 他サイトとの共有状況 |
SSL証明書 | 有効期限・自動更新設定 | サーバー契約との関連性 |
ドメインは比較的安価で維持できるため、将来的に再利用する可能性があれば、所有権を維持することをおすすめします。特にブランド名やキーワードを含むドメインは、放棄すると競合他社に取得される可能性もあります。
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閉鎖前に確認すべきチェックリスト
閉鎖作業を始める前に、以下のチェックリストで最終確認を行いましょう。
閉鎖前の最終チェックリスト:
- □ すべての重要コンテンツをバックアップした
- □ アクセス解析データをエクスポートした
- □ 外部サービスとの連携を解除した(Googleアナリティクス、広告サービスなど)
- □ メールマガジン登録者へ通知した
- □ 収益が発生するアフィリエイトの精算が完了した
- □ ソーシャルメディアでの告知を行った
- □ 重要なコメントやフィードバックを保存した
- □ Google Search Consoleでの所有権を確認した
これらの準備が整ったら、いよいよ実際の閉鎖作業に進みます。
実際のWordPressブログ閉鎖手順
事前準備が整ったら、実際の閉鎖作業に移ります。データ保護とセキュリティを考慮しながら、段階的に進めることが重要です。
コンテンツ・画像・データの削除方法
WordPressのコンテンツを削除する方法はいくつかありますが、データ種類ごとに適切な方法を選びましょう。
投稿・固定ページの削除方法:
- 一括削除:
- 投稿一覧または固定ページ一覧で、削除したい項目にチェックを入れ、「一括操作」から「ゴミ箱へ移動」を選択
- その後、ゴミ箱を空にして完全に削除
- APIやプラグインを使用:
- WP Reset や WP-CLI などのツールを使用すると大量のコンテンツを効率的に削除できます
メディアライブラリの削除:
メディアライブラリの画像は単に管理画面から削除するだけでなく、サーバー上のファイルも削除する必要があります。
- メディアライブラリから一括選択して削除
- FTPクライアントで /wp-content/uploads/ フォルダ内のファイルを確認・削除
WordPressのアンインストールと完全削除
WordPressを完全に削除するには、ファイルとデータベースの両方を削除する必要があります。
WordPressの完全削除手順:
- 管理画面からのデータ削除
- プラグインの無効化と削除
- テーマの削除
- ユーザーアカウントの削除
- サーバー上のファイル削除
- FTPクライアントを使用してすべてのWordPressファイルを削除
- 特に重要なのは wp-config.php(データベース接続情報を含む)
- サブディレクトリにインストールしている場合
- 該当ディレクトリのみを削除
- 親サイトに影響がないか確認
サーバーやデータベースの処理手順
WordPressのファイルを削除した後、データベースも適切に処理する必要があります。
データベース削除の手順:
- phpMyAdminを使用する場合
- サーバーの管理画面からphpMyAdminにアクセス
- WordPressで使用していたデータベースを選択
- 「操作」タブから「削除」を選択
- レンタルサーバーの管理画面から
- 多くのレンタルサーバーではデータベースの作成・削除が可能
- 該当するデータベースを選択して削除操作を実行
- SQLコマンドを使用する場合(上級者向け) sql
DROP DATABASE データベース名;
WordPressドメイン解約の全手順
WordPressの利用をやめる決断をしたら、適切な手順で解約する必要があります。以下では、ドメインとサーバーの解約手順を詳しく解説します。解約前に必要なデータのバックアップやコンテンツの移行を忘れずに行いましょう。
ドメイン更新のタイミングと注意点
ドメインの解約は、更新タイミングを意識して行うことでコスト削減につながります。
ドメイン更新に関する重要ポイント:
- ドメインは通常年単位での契約
- 更新日の30〜60日前に更新通知がくる
- 更新日を過ぎると自動更新される場合が多い
- 更新直後に解約しても返金されないケースがほとんど
もし今後も同じドメインを使う可能性がある場合は、解約ではなく別のレジストラへの移管を検討することも選択肢の一つです。特に、ブランド価値のあるドメインは安易に手放さないようにしましょう。
ブログをやめる際には、ラッコM&Aなどのプラットフォームで売却できることもあります。特に長い運用実績があるドメインに設置されているサイトは意外な価値を持つことがあります。
ドメインプロバイダでの解約操作
ドメイン自体の解約はドメインプロバイダ(レジストラ)で行います。代表的なプロバイダごとの解約手順を紹介します。
主要ドメインプロバイダの解約手順:
プロバイダ | 解約方法 |
---|---|
お名前.com | アカウント→ドメイン一覧→自動更新停止 |
ムームードメイン | コントロールパネル→「各種お支払い」→「自動更新設定」で「未設定」に変更 → 自動更新をオフにできる。 その後、ドメイン一覧 → 対象ドメインを選択 → 「解約」 |
エックスドメイン | XServerアカウントにログイン → 上部メニューから「自動更新設定」を選択 → 該当ドメインの「自動更新サイクル」を「設定なし」に変更。 |
バリュードメイン | ユーザーコントロールパネル → 「ドメインの自動更新・延長設定」で個別/全体に対し「自動更新しない」を選択。 |
ドメインの所有権放棄には、通常以下のステップが必要です。
- プロバイダの管理画面にログイン
- 該当ドメインの詳細設定ページを開く
- 「自動更新設定」をオフまたは「更新しない」に変更
- 確認のメールまたは画面での確認操作
これにより、次回更新タイミングでドメインの所有権が自動的に放棄されます。
WHOIS情報公開停止(オプション)
ドメイン解約までの間、個人情報保護のためにWHOIS情報の公開を停止することができます。
WHOIS情報保護に関する重要点:
- ドメイン所有者の名前、住所、連絡先などが公開される
- 多くのレジストラでは有料または無料のWHOIS情報保護サービスを提供
- 解約前でも個人情報保護は重要
WHOIS情報公開停止の手順:
- ドメインプロバイダの管理画面にログイン
- 対象ドメインの詳細設定ページに移動
- 「WHOIS情報保護」または「プライバシーサービス」を選択
- 公開停止の設定を行う(有料の場合は料金確認)
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ブログ運営を完全にやめる代わりに、ラッコM&Aのようなプラットフォームでサイトを売却することも選択肢の一つです。
特に収益化できているサイトは、思わぬ価格で売却できることもあります。
ブログ閉鎖後にやるべきSEO対策
ブログを物理的に閉鎖しても、検索エンジンのインデックスにはしばらく残り続けます。ユーザー体験とSEO対策の観点から、適切な後処理が必要です。
検索結果にページが残る場合の対処法
ブログを閉鎖しても、Googleなどの検索エンジンのインデックスにはしばらく残り続けることがあります。
これにより、ユーザーが閉鎖されたサイトのリンクをクリックして「404エラー」に遭遇する不便が生じます。
検索結果から削除するためのアプローチ:
- robots.txtによるクロール制御
- サイト全体をnoindexに設定
User-agent: * Disallow: /
- メタタグによる対応
- 一時的にサイトを残す場合は、全ページに以下のメタタグを追加
<meta name="robots" content="noindex, nofollow">
- 410 Gone ステータスの設定
- 404(Not Found)よりも積極的に「このページは消えた」と伝える
- .htaccessに以下を追加
RewriteEngine On RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f RewriteRule .* - [G,L]
Search Consoleでの削除リクエスト
Google Search Consoleを使って、より迅速に検索結果からサイトを削除するリクエストを出すことができます。
Search Consoleでの削除手順:
- Google Search Consoleにログイン
- 該当するプロパティを選択
- 左側メニューの「削除ツール」を選択
- 「一時的な削除」→「URLの削除」を選択
- 削除したいURLを入力(サイト全体の場合はドメインのルートURL)
削除リクエストが承認されると、約半年間、Googleの検索結果からそのURLが非表示になります。この期間中に完全な閉鎖処理を完了させましょう。
301リダイレクトの設定と運用
サイトを完全に閉鎖するのではなく、別のサイトや特定のページに訪問者を誘導したい場合は、301リダイレクトの設定が効果的です。
301リダイレクトの設定方法:
- サイト全体を別ドメインにリダイレクト
- .htaccessに以下を追加
RedirectPermanent / https://新しいドメイン.com/
- 特定のページのみリダイレクト
- .htaccessに以下を追加
RedirectPermanent /旧ページパス https://新しいドメイン.com/新ページパス
- パターンマッチングでのリダイレクト(上級者向け)
RewriteEngine On RewriteRule ^blog/(.*)$ https://新しいドメイン.com/articles/$1 [R=301,L]
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ブログ閉鎖の周知と読者対応
長年運営してきたブログを閉鎖する際は、読者への配慮が大切です。突然閉鎖すると、常連読者の信頼を失うことにもなりかねません。
読者への閉鎖告知タイミングと方法
閉鎖を決めたら、適切なタイミングと方法で読者に伝えましょう。
閉鎖告知の理想的なタイミング:
閉鎖理由 | 告知タイミング | 説明 |
---|---|---|
計画的な終了 | 1〜3ヶ月前 | 読者が心の準備をする時間を確保 |
運営統合・移転 | 2週間〜1ヶ月前 | 新サイトへの移行を促進 |
緊急事態 | できるだけ早く | 状況説明と今後の方針を明確に |
効果的な告知方法:
- ブログトップページに告知バナーを設置
- 目立つ場所に期間限定のお知らせバナーを表示
- 最終投稿として閉鎖告知記事を公開
- 閉鎖の理由や感謝のメッセージを含めた記事を投稿
- この記事を固定表示に設定
- メールマガジンやSNSでの告知
- 登録読者には直接メールで通知
- 関連SNSでも同様の告知を実施
告知用テンプレートと案内例
読者への閉鎖告知は、以下のテンプレートを参考にしてカスタマイズするとスムーズです。
ブログ閉鎖告知テンプレート:
【重要なお知らせ】当ブログ閉鎖のご案内
いつも[ブログ名]をご愛読いただき、誠にありがとうございます。
[簡潔な閉鎖理由]により、当ブログは[閉鎖日]をもちまして運営を終了させていただくことになりました。
[運営期間]の長きにわたり、多くの方々にご支援いただいたことを心より感謝申し上げます。
■今後のスケジュール
・[日付]: 新規コンテンツ投稿終了
・[日付]: コメント機能停止
・[日付]: サイト完全閉鎖
■コンテンツについて
[重要なコンテンツの扱いや代替アクセス方法がある場合は記載]
■お問い合わせ
閉鎖に関するご質問は[日付]まで[お問い合わせ方法]にて承ります。
[今後の活動予定や挨拶文]
[ブログ管理者名]
このテンプレートを基に、自分のブログの状況に合わせてカスタマイズしましょう。
後継サービスや関連リンクの紹介
ブログ閉鎖と同時に、読者を別のプラットフォームや関連サービスに誘導することも検討しましょう。
後継サービスの紹介例:
- 新しいブログやウェブサイト
- 「今後は[新サイトURL]にて活動を継続します」
- SNSアカウント
- 「日々の情報発信はTwitter(@アカウント名)で継続します」
- メールマガジンやnoteなど
- 「より深い内容はnoteにて有料配信を開始します」
閉鎖後のサーバー・データ管理
ブログを閉鎖した後も、サーバーやデータの適切な管理が必要です。特にセキュリティの観点から、放置は危険です。
契約サーバーの解約または継続
サーバー契約をどうするかは、今後の計画によって判断しましょう。
サーバー契約の判断基準:
状況 | 推奨対応 | 理由 |
---|---|---|
完全にブログ運営終了 | 解約 | 不要なコスト削減 |
他にも運用サイトがある | 継続(容量縮小検討) | サーバー移行の手間回避 |
将来的に再開の可能性 | 最小プランに縮小 | 設定やデータの維持 |
サーバー解約時の手順:
- バックアップの最終確認
- 契約更新日の確認(解約金発生の有無)
- サーバー会社の解約フォームに必要事項を入力
- 解約完了メールの保存
個人情報やパスワードの安全な削除
閉鎖後も特に注意すべきなのが、サイトに保存されていた個人情報や認証情報の取り扱いです。
安全に削除すべき情報:
- ユーザーデータ
- WordPress管理者アカウント情報
- 会員登録した読者の個人情報
- コメント投稿者のメールアドレス
- 接続情報
- FTP接続情報
- データベース接続情報(wp-config.php)
- API連携キーやトークン
- 決済情報
- クレジットカード情報(保存している場合)
- 銀行口座情報
データバックアップの保管と再利用
バックアップしたデータは、今後のために安全に保管しましょう。
バックアップデータの保管方法:
- 暗号化して保存
- 重要なデータは暗号化ツールで保護
- パスワードは別の場所に保管
- 複数メディアに分散
- クラウドストレージ(Google Drive、Dropboxなど)
- 外付けHDDやUSBメモリ
- DVDなどの物理メディア
- 定期的な確認
- 半年に一度程度、データの読み込みテスト
- 媒体の劣化がないか確認
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トラブル・不具合時の対応方法
ブログ閉鎖時には様々なトラブルが発生する可能性があります。主な問題とその対処法を知っておきましょう。
削除エラーやサイト再表示の原因と対策
閉鎖作業中や閉鎖後に発生しやすいトラブルとその対策を紹介します。
よくあるトラブルと対策:
- サイトが削除できない
- 原因: サーバー側のキャッシュや権限不足
- 対策:
- サーバー会社のキャッシュクリア機能を利用
- FTPソフトで権限(パーミッション)を確認・変更
- 削除したはずのページが表示される
- 原因: ブラウザキャッシュやCDNのキャッシュ
- 対策:
- ブラウザの強制リフレッシュ(Ctrl+F5)
- CDN設定でキャッシュ削除をリクエスト
- データベース削除エラー
- 原因: 他のデータベースとの依存関係
- 対策:
- 依存しているテーブルを先に削除
- サーバー管理画面からの操作を試みる
再閉鎖の必要がある場合の手順
一度閉鎖処理を行ったが不完全だった場合、以下の手順で再度閉鎖作業を行います。
再閉鎖の手順:
- 現状確認
- どの部分が残っているか調査(ファイル/データベース/キャッシュ)
- 検索エンジンでの表示状況確認
- 残存ファイルの特定と削除
- FTPで残存ファイルを確認
- 特に隠しファイル(.htaccessなど)に注意
- データベースの完全削除
- phpMyAdminで残存テーブルを確認
- 権限設定を含めた完全削除
- DNSキャッシュのクリア
ipconfig /flushdns
ホスティングサポートへの連絡ポイント
自分での対応が難しい場合は、ホスティング会社のサポートを頼ることも重要です。
効果的なサポート連絡のポイント:
- 問題を具体的に説明
- 発生している問題の症状
- 自分で試した対応策
- エラーメッセージ(ある場合)
- 必要な情報を準備
- アカウントID
- ドメイン名
- サーバー情報
- 契約プラン
- 適切な連絡手段を選択
- チャットサポート(即時対応が必要な場合)
- メールサポート(詳細情報の送付が必要な場合)
- 電話サポート(緊急時)
閉鎖に関する法律と利用規約の確認
ブログを閉鎖する際には、法的な側面も考慮する必要があります。特に商用ブログや個人情報を扱うブログの場合は注意が必要です。
閉鎖に関連する著作権や個人情報保護の知識
ブログ閉鎖時にも遵守すべき法律や規則があります。
主な注意点:
- 著作権法に関する注意
- 他者の著作物を含むコンテンツの取り扱い
- 共同制作コンテンツの権利関係
- 個人情報保護法の遵守
- 読者データの適切な削除または移行
- プライバシーポリシーに基づいた対応
- 電子商取引法関連
- 商品販売記録の保存期間の遵守
- 取引履歴の適切な保管
契約中のサービス規約と注意点
ブログ運営に利用していた各種サービスの規約も確認しましょう。
確認すべきサービス規約:
- レンタルサーバー
- 中途解約の違約金条項
- データ保持期間
- 返金ポリシー
- ドメイン登録
- 更新・解約条件
- 移管手続きの要件
- 放棄後の再取得ルール
- アフィリエイトサービス
- 報酬確定条件
- アカウント閉鎖手続き
- 最低支払い金額の取り扱い
データ保持・削除に関する規則の確認
多くのサービスには、データ保持や削除に関する規則があります。
確認すべき規則:
データ種類 | 一般的な保持期間 | 注意点 |
---|---|---|
取引記録 | 7年 | 税法上の要件 |
顧客情報 | 契約終了後2年 | 個人情報保護法 |
アクセスログ | 3ヶ月〜1年 | セキュリティ監査 |
メールやメッセージ | 1〜3年 | 紛争解決のため |
データ削除証明の取得:
特に個人情報を多く扱っていた商用サイトの場合、データが適切に削除されたことの証明を取得しておくことをおすすめします。
- サーバー会社に削除証明書の発行を依頼
- データベース削除のログを保存
- 第三者によるデータ削除確認(必要に応じて)
次のプロジェクトへの準備
ブログ閉鎖は一つの終わりですが、同時に新しい始まりでもあります。閉鎖作業を通じて得た資産や経験を次のプロジェクトに活かしましょう。
旧ブログの資産を再活用する方法
長年運営してきたブログには、多くの価値ある資産があります。これらを効果的に再活用しましょう。
再活用できる主な資産:
- コンテンツ資産
- 人気記事のリライト・アップデート
- シリーズ記事を電子書籍化
- コンテンツを別メディア(YouTube、podcastなど)に展開
- 技術的資産
- カスタマイズしたテーマやプラグイン
- 自作したスクリプトや関数
- SEO対策のノウハウ
- 関係性資産
- 読者コミュニティ
- 構築した外部リンク
- ビジネスパートナーシップ
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新しいブログサービスの選び方
新たにブログを始める場合は、以前の経験を活かして最適なプラットフォームを選びましょう。
ブログサービス選定の主要ポイント:
検討項目 | チェックポイント | 備考 |
---|---|---|
目的 | 収益化/情報発信/ポートフォリオ | 目的によって最適なプラットフォームが異なる |
予算 | 初期費用/ランニングコスト | 無料から数万円/月まで幅広い |
技術レベル | 必要な技術スキル | WordPressは自由度高いが学習コストも高い |
拡張性 | 将来的な機能追加の可能性 | 成長に合わせた拡張が可能か |
サポート | コミュニティ/公式サポート | 問題発生時の解決しやすさ |
主なブログプラットフォームの比較:
- WordPress(自己ホスティング)
- メリット:高い自由度、完全な所有権
- デメリット:技術的知識が必要、セキュリティ対策の責任
- note/Medium
- メリット:すぐに始められる、読者コミュニティがある
- デメリット:カスタマイズ性低い、プラットフォーム依存
- はてなブログPro
- メリット:SEO強い、技術的障壁低い
- デメリット:デザインの自由度限定的
新しいプロジェクトを成功させるポイント
過去の経験を活かして、新プロジェクトをより成功させるためのポイントを紹介します。
成功のための主要ポイント:
- 明確な目標設定
- 具体的な数値目標(PV数、収益など)
- 達成までのロードマップ作成
- 定期的な進捗確認
- 持続可能な運営体制
- 無理のないコンテンツ作成ペース
- 外注や協力者の確保
- 自動化できる作業の洗い出し
- データ分析の習慣化
- アクセス解析の定期確認
- コンバージョン率の測定
- 読者フィードバックの収集・分析
- 継続的な学習と適応
- SEOの最新動向把握
- 関連業界のトレンド調査
- 競合分析と差別化戦略
まとめ:WordPressブログ閉鎖の手順と注意点
WordPressブログの閉鎖は、単にサーバー契約を終了させるだけの作業ではありません。データ管理、SEO対策、読者対応など、多岐にわたる配慮が必要です。本記事でご紹介した手順に沿って計画的に進めることで、安全かつ効果的な閉鎖が可能になります。
WordPressブログ閉鎖の主要ステップ:
- 事前準備
- 閉鎖の理由と最適なタイミングの検討
- 重要データのバックアップ
- ドメイン・サーバー状況の確認
- 閉鎖前チェックリストの実施
- 実際の閉鎖手順
- コンテンツ・画像・データの削除
- WordPressの完全削除
- サーバー・データベースの適切な処理
- 閉鎖後の対応
- SEO対策(検索結果からの削除・リダイレクト設定)
- 読者への適切な周知と案内
- サーバー契約の解約または変更
- 個人情報の安全な削除
特に注意すべきは、以下の3点です。
- データのバックアップは複数の方法で行い、複数の媒体に保存する
- 個人情報の取り扱いには法的な配慮を忘れない
- 読者への告知は十分な猶予を持って行う
もしブログに価値があると感じるなら、完全に閉鎖する前に譲渡や売却も検討してみてください。特に収益化に成功しているブログは、ラッコM&Aのようなオンライン事業売買サービスを通じて、思わぬ好条件で売却できることもあります。
ブログ閉鎖は一つの区切りですが、そこで得た経験やデータは次のプロジェクトに大いに活かせるものです。適切な閉鎖プロセスを経ることで、次のステップへと円滑に移行できるでしょう。
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参考:ブログ閉鎖はもったいない!やめる前に売ってみよう!【初心者OK】
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